だから池月第12号

池月応援団バスツアー2017

酒蔵の新酒と海の幸を満喫


池月大人気ツアー

蔵元見学日和の快晴

 2月19日---、雲一つない青空の快晴に恵まれた気持ちのいい朝。毎年、楽しみに参加する顔ぶれの多いなか、「やっと参加できました」と笑顔を見せる方もいらっしゃり、和やかな雰囲気の中定刻の午前9時、金沢駅前を出発し一路鳥屋酒造のある中能登町一青に向かう。

 同ツアーは、「おさけやさん西本」の西本さんが7年前から実施している「池月応援団バスツアー2017」で、「池月」の新酒と能登島の海の幸が楽しめるとあって、定員(30名)は即予約で完売するほどの大人気ツアー。

枯れた杉玉に冬の風情

笑顔のお出迎えに感激

 車中では、日本酒アドバイザーの谷澤雅視さんが日本酒の現状や今酒造期の鳥屋酒造さんの酒造りのお話があり、心の準備は万端で新酒の利き酒が待ち遠しい。約1時間をかけて鳥屋酒造に到着。

 蔵元の玄関には、程よく枯れた杉玉が吊り下げられ酒蔵の冬の風情が満喫できる。早々に、同社の田中専務さんの笑顔に迎えられて足早に蔵内へ。蔵内では川合社長さんが待機されていて、そばには新酒がずらりと並べられていた。

例年以上の出来栄え

華やかな香りに感激

 冒頭、川合社長さんの丁寧なあいさつがあり「仕込に入ったころから気温も下がり、酒造りは順調に進でいます。酒の出来も例年以上のものができたのでほっとしています。現在、大吟醸酒、純米大吟醸酒、純米酒と仕込を残していますが、みなさまに喜んでもらえる酒に仕上げたいと思っています。」と、終始にこやかに語っていた。その後、2班に分かれて利き酒と蔵見学を堪能した。

 蔵内では、川井新杜氏さんが今年の酒米や仕込み状況を説明し、また一人一人に醪発酵中のタンクをのぞかせ「これぞ!酒蔵の醍醐味」と華やかな香りに感動していた。「お米とは思えないフルーティな香り」」「笑顔になる香り」「このまま瓶に詰めたい」と、応援団は大喜びだった。

川井新杜氏の酒に大満足

好きな「池月」を堪能

 利き酒では、普通酒、本醸造酒(ともに20度台)、純米酒、みなもにうかぶ月(同17度台)の4種の生原酒を利き酒し、「醸造酒が飲みやすい」「普通酒は旨みがあって好き」「やっぱり純米酒は王道やね」「本醸造酒が最高」などなど、川井新杜氏さんが醸した新酒を思い思いに楽しんでいた。

 そんな中、「お酒を買いたいのですが・・・」という声に、川合社長さんは「ぜひ西本さんでお願いします」との受け答えに、蔵元の酒屋に対する思いやりを感じた。

豪華な料理に満喫

池月にほろ酔い気分

 約1時間の見学もあっという間に過ぎて、次の訪問先の「能登島民宿梅屋」へ向かった。「梅屋」は能登島でも屈指の料理が提供されるとあって人気の民宿。新鮮な刺身をはじめ、シマダイの焼き物、鯛の兜煮、カレイのフライ、レンコンの蓮蒸し、小鍋、山菜の天ぷらなど、食べきれないほどの料理と「池月」普通酒生酒(非売品)に酔いしれた。その後、能登島の名所の1つ「能登島ガラス工房」を見学し、能登食彩市場でお土産を購入して、予定通りの17時過ぎに金沢駅に帰路した。


私と池月

【Bar 一葉】

2010年5月開店

 古き良き情緒溢れる町、「金沢市主計町(かずえまち)」に店を構える、Bar 一葉のオーナー柄崎さんにお話を伺いました。Barならではの日本酒「池月」の魅力に迫ってみたいと思います。

☆池月は何を置いていますか?

 うちでは純米、純米大吟醸、季節商品でうすにごりを置いています。池月は県外の方にはあまり知られておらず、能登にある酒蔵のお酒とこちらからおススメして、呑まれる方もいらっしゃいますし、うすにごりはオープンした当初から置いていますので、その時期になると、メニューには載せてないのに、常連さんには【うすにごり】下さいと言われます。笑

☆池月を置くきっかけは?

 池月という名前は知っていましたが、何度かおさけやさん西本主催の『鳥屋酒造の酒蔵見学会』や片町の鰯組さんにて行われた、【池月 秋の宴】に参加し、そこで呑んだ池月が本当に旨く、印象に残っていまして、Bar 一葉を始めるときに、池月を扱わさせてもらおうと決めました。

☆Barならではのこだわりは?

 日本酒の徳利や酒器はオリジナルなので、よく珍しいと言われます。実はうちのスタッフの大半が、「金沢卯辰山工芸工房」の作家さんたちなので、酒器は手作りのものばかりです。

 作家さんたちと酒器について話しながら、その酒器でお酒を呑んで頂くこともあり、一味変わった面白さがあるのではないでしょうか?また、夏場の暑いときは、熱の伝導率の高い錫(すず)製のもので、口が薄いお猪口をキンキンに冷やしておき、それでお酒を呑んで頂いたりしています。季節に合った飲みかたを提供することで、お客様に冷酒を呑んだ~!を感じてもらえればと思っています。

☆おつまみにこだわりは?

 お客様は、様々なお酒を呑まれるので、例えば日本酒に合うおつまみというような個別に提供はしていません。ワインを飲まれる方においても、生臭さを感じたりせずいい状態で楽しんでもらえるために、お刺身などの生ものは控えています。

☆蔵元さんへ一言

 いけr月は美味しいですし、新しい杜氏さんになり池月ファンも盛り上がっています。私も今まで以上に応援しています。