焼酎好き必見!お勧めの飲み方とペアリング

 先日ブログで日本酒の特定名称酒についてのブログをアップしましたが、今回は焼酎についてです!皆さんは焼酎についてどんなイメージをお持ちでしょうか。

 「焼酎はアルコール度数が高いから弱い人には飲めない」「美味しい焼酎の飲み方が知りたい」なんて思っていらっしゃる方のために今日は、焼酎の種類と、割り方、そして初心者でも飲みやすい伸栄館で買える焼酎を紹介していこうと思います。

1 焼酎とは

2 麹について

 2.1黒麹

 2.2白麹

 2.3黄麹

3 焼酎の種類について

 3.1芋焼酎

 3.2米焼酎

 3.3麦焼酎

 3.4黒糖焼酎

4 おすすめの飲み方

1 焼酎とは

 焼酎とは酒類の一つで蒸留酒に該当します。焼酎のほかにはウイスキーやテキーラ、ウォッカなども蒸留酒として該当します。日本国内では酒税法によって種別基準が定められており、焼酎には連続式蒸留焼酎(旧甲類)単式蒸留焼酎(旧乙類)の二種類があります。焼酎と呼ばれるためにはいろいろと条件がありますが、アルコール度数は連続蒸留焼酎(旧甲類)が36度未満、単式蒸留焼酎(旧乙類)は45度以下として定義としてあります。この二つの種類でも昔ながらの製法を用いて造られる単式蒸留焼酎(旧乙類)のことを「本格焼酎」と呼び、沖縄県で造られた本格焼酎のことを「泡盛」と呼びます。焼酎と泡盛は厳密に言えば少し違うところはありますが、そこの特産として特別な呼び方があるってなんかかっこいいですよね!

2 麹について

 続いて、焼酎造りに欠かせないのがこの麹になります。麹の役割は①デンプンを糖に変えること②クエン酸を分泌するというのが麹の役割になります。まず①では、原料の米や麦の中にあるデンプンをブドウ糖などの糖に変え、麹菌の造り出す酸性プロテアーゼ・酸性カルボキシペプチターゼ等の酵素が、原料のタンパク質・脂質を、アミノ酸・脂肪酸に変える役割があります。②のクエン酸を分泌することによって、雑菌が繁殖しにくく、腐敗してしまうのを防ぐ役割があります。これから紹介する黄麹なんかは、クエン酸を含まない麹だったりします。

 また麹をしっかりと仕込むことによって味やクセなんかも変わってきます。これは本で書いてあったんですが、麹を仕込むことで生まれる要素として「甘味」「油分」「旨味」が挙げられるそうです。

 それでは、これから三種類の麹の特徴を説明していきます。

 

 2.1黒麹

 まず黒麹についてです。黒麹は沖縄が発祥だとされており、「どっしりとした重ための味わい」を感じられることができます。黒麹を使った焼酎は色が黒くなり、酒蔵さんを見学させてもらった際、黒麹を使って焼酎造りをされている蔵は壁が黒くなっていてとても驚きました。また黒麹には、先ほど紹介したクエン酸が多く含まれており、繁殖を抑え、安定的に焼酎造りができます。

 沖縄や九州南方で多く黒麹を使って造られています。

 

 2-2白麹

 次に白麹についてです。白麹は、黒麹から突然変異で生まれたものとされ、九州地方で多く使用されています。味は黒麹と同じくらいパワフルですが、すっきりでシャープ、柔らかいキレを感じることができる麹です。白麹も黒麹と同じくクエン酸が多く含まれており、繁殖を抑え、安定的に焼酎造りができます。

 

 2-3黄麹

 最後に黄麹についてです。黄麹は日本酒造りとして使用される麹で特徴は「フルーティー」です。黄麹は三種類の中で唯一クエン酸を含まない麹となっているため、雑菌に弱く、腐敗してしまわないように低温調理が必要とされています。

 

 麹が必要なのは知っていましたが、麹だけでも三種類にそれぞれの特徴があるんですね。「黒霧島」という焼酎があるんですが、あれは黒麹を使った黒という意味だったんですね。


3 焼酎の種類について

 では麹について学んだところで、焼酎の酒質を決める原料の種類と違いについて書いていきたいと思います。焼酎の原料に使われる代表的なものといえば芋、麦、米、黒糖などがイメージできるかと思います。少し珍しいものでいうと黒糖を原料にした焼酎なんかもあります。原料によって焼酎の香りと酒質が変わってきます。今回紹介するのは代表的な原料である芋、麦、米、黒糖の焼酎の特徴などを紹介したいと思います。

 

3.1 芋焼酎

 芋焼酎は鹿児島で盛んにつくられていることを皆さんご存知ですか?これは鹿児島県が稲作に不向きな土地だったというのが理由とされています。芋焼酎の特徴としては、「独特な深みと芳醇な香りのある甘みがクセになる」焼酎です。

 また芋焼酎に使われる芋の種類には、芋焼酎の大半が使われている黄金千貫(͡コガネセンガン)や、焼酎用の芋とされているジョイホワイト、その他にも紅さつま、金時芋、紫芋、安納芋などがあります。いろいろな品種があるため、品種によって飲み比べや飲み方を変えてみるのも面白いかもしれませんね。

 

3.2麦焼酎

 次に麦焼酎です。麦焼酎は名前の通り原料が麦でできており、ウイスキーやウォッカ、ジンなどにも使われている原料とされています。麦焼酎の特徴は、「香ばしい香りがしてクセがなく飲みやすいお酒」になっています。初心者の方が焼酎冒険を始める際に麦から始めてみるのもいいかもしれませんね!

 

3.3米焼酎

 次は米焼酎です。焼酎を造る際に使われる麹も元はお米なので、簡単に言えば米と水だけででき焼酎です。「爽やかでフルーティーな味わい」「重厚な旨味」というところが特徴です。原料に米を使っているので米焼酎はどこか日本酒と通ずる部分があります。しかし蒸留酒のため、アルコール度数は高いです。

 

3.4黒糖焼酎

 最後に黒糖焼酎についてです。黒糖焼酎は奄美大島付近でしか造られていません。特徴としては、「甘いわけではなく、風味が感じられる程度で味はスッキリ」しているところが特徴です。しかし、黒糖焼酎にも香りが強くしっかりとした味わいの焼酎もあります。伸栄館がお取引させていただいている奄美の山田酒造さんの黒糖焼酎は香りが濃い焼酎です。また、ポン酢を使った料理なんかと合わせて食べると絶妙にマッチします。試してみてください。

 

今回は四種類をご紹介させていただきましたが、これだけでなくまだまだたくさんの種類の焼酎があります。おすすめの焼酎なんかがあったらお問い合わせから是非教えてください!

4 おすすめの飲み方

 みなさんは好きな焼酎の銘柄があるけどロックだけで飲んだりしていませんか?ロックもすごく美味しい飲み方ですけどいろいろな飲み方を試してほしいので、次は飲み方についてお話させていただきますね。

 

①ロック

 ロックは子供のころから知っている飲み方ですよね。氷と焼酎だけで飲むので、焼酎のそのままの味わいを楽しむことができる飲み方です。本来の香りが引き立ち、初めはストレートのような強い素材だけど時間が経つにつれて氷が解けて水割りのような優しい味わいになっていきます。ロックの飲み方には、瓶をそのまま冷凍庫に入れて寝かせてからロックで飲んだり、食後にワンショットとしてクイッと飲むのもいいかもしれません。

<飲み方>

 ①グラスを冷やす

 ②大きめの氷をグラスいっぱいになるまで入れる。

 ③ゆっくりと氷を覆うようにそっと焼酎を注ぐ。

 

②水割り

 水割りは柔らかな味わいを楽しめます。また、水と焼酎の割合によって飲み口が大きく変化することが特徴で、いろいろな割合で楽しむことができます。グラスに入れる前に瞬間前割りという割り方を本で見つけたんですけど、フルーツみたいな香りがすると書いてあったので、実際にしてみると、水と焼酎が良く混ざって舌触りが良く、とてもまろやかな味になりました。

<飲み方>

 ①グラスを冷やす

 ②大きめの氷をグラスいっぱいになるまで入れる。

 ③ゆっくりと氷を覆うようにそっと焼酎を注ぐ。(ここまではロックの飲み方と同じ)

 ④水をお好みの濃さになるまで加える。

 

③お湯割り

 お湯割りはまろやかな味が特徴で、湯気と共に香りが立ち上り華やかな風味がします。お湯の温度が少しでも違うだけで全く違った味わいを感じることができます。いろいろな温度で試してやってみてください!

<飲み方>

 ①耐熱グラスや湯呑みなどにお湯を入れる。

 ②焼酎を注ぐ

 

④前割り

 最後に前割りです。前割りは前日に水と焼酎をお好みの濃さで割り、冷蔵庫で一晩寝かせます。水と焼酎が馴染みまろやかな味となり、酒の個性が伸びます。寝かせる日数を伸ばして比べてみるのもいいかもしれませんね。また季節によっても飲み方を変え、夏場は冷やで、冬場は燗で飲んでみるのもいいかもしれませんね。

 

 おすすめの飲み方はこのくらいですが自分流にアレンジして飲む飲み方があればとても楽しみながら飲むことができると思います。